判決手続は、私法上の法律関係をめぐる紛争を強制的に解決するための手続である。その基本的事項ついて、スライドと口頭での説明を中心にして講義する。Webに自習用教材を掲載している(http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/ からたどることができる)。教室での資料配布は、原則としてしない。(1)の講義で総則から訴えの提起まで、(2)の講義で審理から判決まで、(3)の講義で複雑訴訟と上訴を扱う。
次の項目の講義を予定しています。できるだけ条文の順番にそって講義しますが、読めばわかる条文の説明は飛ばします。
民訴1部を受講したことまたは受講中であることを要望します。4月の終わりまでに、自分が現在使用している教科書を一度通読しておいてください。
学期末試験で評価する。授業は、学生諸君の資質と教師自身の能力を考慮して目標を立て、定めた目標に学生諸君が到達できるように教師が努力すべきものである。学生諸君の成績が悪いとすれば、教師の側にも責任がある。目標設定が適切であったか、目標に向けて教師が十分に努力したか、そもそも教師に能力があったのかが問われる。
この講義において学生諸君が到達すべき目標は、講義テーマについて教材として公開されている練習問題に8割以上回答できることとする。教師の努力目標は、この講義が2年生配当の中核科目の一つであるので、授業に毎回出席した2年生の7割以上がこの目標に到達できるようにすることである。
成績は、定期試験(筆記)をもって評価する。学生諸君の成績は、同時に、教師である私の成績でもある。
法律の条文が最も重要な資料である。最新の法令集を必ず持参すること。