講義要項(2003年-2004年度生)
専門演習(民事訴訟法)1・2
関西大学法学部教授
 栗田 隆

演習テーマ

民法と民事手続法の交錯

科目内容・講義概要

民法と民事手続法の交錯領域について勉強します。権利能力のない社団・財団、時効の中断、共有物の分割、占有訴権、債権譲渡、相殺、債権者代位など、手続法の知識が必要な財産法上の重要問題を取り上げます。共通の教材は、法令集と最高裁判決と指定の教科書です。最高裁判決は、最高裁のWeb サーバーに掲載された最新のものをできるだけ取り上げ、そこに至るまでの判例の流れをフォローできるようにします。次のURLに判例を用意しつつありますので、見ておいてください。

 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/seminar/studySubject/index.html

高槻の高岳館で2回ほど合宿します。

授業計画

(ゼミ募集時の計画から若干変更しました)

専門演習1

主として民法の領域の判例を、勉強します。1回の授業で4つほどの判例を取り上げ、判例の流れをみたり、判例の射程距離を考えたりします。また、時々レポートの課題をできるだけ出し、小テストをします。

前期では、予習してきたことを順番に一人一人黒板の前で話すことが中心になります。

後期では、学生諸君のグループ報告が中心になります。

専門演習2

前期では、主として、下記に掲載の民事訴訟法の領域の判例を読みます。

後期では、学生諸君のグループ報告が中心になります。報告内容は、判例検索問題 と法律実務書類の作成です。下記のページからテーマを選択していただきます。

 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/casebook/study2/caseResearch.html

 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/legalDocument/study3/illustration.html

卒業研究を書くかどうかは、演習1の終了時に決定します。書く場合には、たくさんの重要問題について多数の判例を読んでいるので、それを素材にして、書くとよいでしょう。判例を批判したり、まだ判例が出ていない問題を自分で想定して自分で回答を出してください。考えることを楽しんでください。文章を推敲することも、楽しいものです。下記のURLにある「研究論文の書き方」を参考にしてください。

 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/guidance/guidance1.html

受講生への要望

資料の配布ならびに授業時間外のコミュニケーションを電子メイルで行うことがあります。1週間に2回程度メイルチェックすることを期待しています。

教科書

参考書

備考


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Last Updated: 2003年4月 3日