Shockwaveを用いた
Edutaiment Soft の試作

関西大学法学部
栗田 隆


FOST

財団法人科学技術融合振興財団の助成を受けて、 法学教育のためのゲーミングソフトを試作しています。 以下は、その技術的な準備のために制作した作品です。

作品目録

注 意


教育用ソフトをインターネット上で利用可能にするためには、短時間で送信できるようにできるだけコンパクトにすることが必要なのは、重々わかっておりますが、でき上がったものは、500 K byte を超してしまいました。50 K byte /秒以上の転送速度を確保できる環境(イントラネット)なら、実用になるのでしょう。技術は急速に進歩していますので、現状では実用にならない試作品を制作していても、そのうちに通信環境の向上により実用になることを期待しています。

(1996年のある日)


講義形式の教材ソフトの製作ツールについて

当初イメージしたモデルは、黒板で板書しながら説明をする講義であったが、その後、PowerPointなどのスライドを用いる講演あるいは講義が普及した。となると、この教材ソフトのモデルもそうしたスライドをもちいた講義形式となり、利用者に提示するスライド内容も、PowerPointなどで制作したものを用いるのが手っ取り早くなる。そこで、この教材ソフトをPowerPointで制作できないか、いろいろ試みてみたが、現時点では実用的な品は製作できそうもない。

PowerPointの拡張ツールProducerを用いる方法
ストリーム配信を予定しているためか、出力されるファイルが巨大になりすぎる。200Kbのスライドデータをナローバンド用に単純に変換しただけ、20Mbのファイルが出力される。音声を含まない段階で、すでにこの巨大さである。
PowerPointのスライドに音声を埋め込む方法
音声ファイルは外部ファイルとして保持されるので、手軽に配信できない。

結局、現時点では、若干手間がかかるが、MacromediaDirectorを用いて制作し、それをShockwaveファイルに変換して配信するよりしかたないようである。この方法には、次の利点がある。

当初の制作ツールであるHyperCardが使えるとありがたいが、ShockwaveのようなPlayerソフトが出る見込みはなさそうだ。

(2003年2月23日)


MacromediaFlashで作られた作品も普及しているので、これの利用も試みてみた。しかし、ビットマップ画像の取扱いや音声との同期の点で、MacromediaDirectorの方が使いやすそうだ。作品製作のツールを何にするかは、製作のスピードと継続性の点で重要な問題であるが、ツールの探索に時間をかける時期ではなく、実用性のある教材コンテンツの製作にエネルギーを注ぐべき時期であろう。

これだけの自習用教材を用意した上で、講義とゼミを充実させようという計画であったが、すべてが遅れている。−−カメよりも遅く、カタツムリのようなのろさだ。

(2003年2月25日)


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