講義要項(2019年度秋学期・火曜4限)
専門演習(民事訴訟法)1a
関西大学法学部教授 栗田 隆
授業概要
民事訴訟法(判決手続)の研究をテーマにして、授業を行います。3年のゼミの目標は、民事訴訟法及びこれに関連する民法の知識の習得・深化です。
授業に参加して、自分の能力を高めることが授業の目的であり、単位修得の条件です。
授業は、次の手順で進みます(前期・後期を通しての授業計画です)。
- 教科書を読みながら、教師が重要個所を解説する。
- 引用されている判例を参加者に割り当てて、参加者が順次報告する。
- 各報告のあと、判旨の当否、事案の要素を若干変更した場合にはどのように処理されるべきかなどを議論する。
- 報告のスタイルは、次の順で進歩させていく。
- 1巡目 黒板に図を書いて、口頭で報告する。報告のための資料ないし原稿を用意する必要はあるが、配布する必要はない。
- 2巡目・3巡目 報告の概要を書いた文書(レジュメ)をコンピュータで作成し(A4判2ページ程度)、全員に配布した上で、口頭で報告する。
- 4巡目以降 パワーポイントを用いて報告する。
到達目標
(1) 教科書の内容を理解できるようにすること。
(2) 教科書で説明されている基本的事項を自分で説明できるようになること。
授業計画
- 第1回 ガイダンス
- 第2回 複数請求訴訟(1)
- 第3回 複数請求訴訟(2)
- 第4回 複数請求訴訟(3)
- 第5回 複数請求訴訟(4)
- 第6回 共同訴訟(1)
- 第7回 共同訴訟(2)
- 第8回 共同訴訟(3)
- 第9回 共同訴訟(4)
- 第10回 訴訟参加(1)
- 第11回 訴訟参加(2)
- 第12回 訴訟参加(3)
- 第13回 上訴(1)
- 第14回 上訴(2)
- 第15回 上訴(3)
授業時間外学習
テキストをよく読んでください。
成績評価の方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
出席状況と口頭での発言状況を重視して評価します。
半期に3回以上欠席した者は、不合格とします(30分以上の遅刻は欠席とみなします)。
次の場合には、成績評価が不可となる確率が非常に高くなるので、注意してください。
- 報告を怠る場合。
- 授業中に報告の不備を指摘され、修正を求められたにもかかわらず、修正後の報告書を提出しない場合も同様です。
成績評価の基準
到達目標に到達しているかを基準に評価する。
教科書
- 平成30年版以降の法令集 有斐閣又は三省堂
- 中野貞一郎=松浦馨=鈴木正裕・編 『新民事訴訟法講義[第3版]』 有斐閣,大学双書
法令集を必ず持参すること。有斐閣の法令集(ポケット六法)又は三省堂の法令集(デイリー六法)を推薦します。
参考書
- 長谷部由起子 『民事訴訟法 新版』 (岩波書店)
- 高橋宏志 『民事訴訟法概論』 (有斐閣)
- 高橋宏志 『重点講義・民事訴訟法(上(最新版)』 & 『重点講義民事訴訟法[下](最新版)』 (有斐閣)
- 高橋宏志・高田裕成・畑瑞穂・編 『民事訴訟法判例百選(第5版)』 (有斐閣)
備 考
授業に欠席する場合には、その理由を示してメイルで、事前に、やむを得ないに場合には事後に速やかに報告すること。欠席理由についての証明書等は、一切必要ありません。
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Contact: <kurita@kansai-u.ac.jp>
Last Updated: 2019年4月9日