講義要項(2016年度春学期・火曜4限)

トピック演習(民事訴訟法)

関西大学法学部教授 栗田 隆


授業概要

 民事訴訟法をよりよく理解するためには、訴訟手続の中で現れる各種の書面を読むことが有益です。しかし、民事訴訟法1・2・3の講義ではその時間がありません。この演習では、法曹志望者(ロースクール進学希望者や予備試験受験希望者)である学生諸君と一緒に、司法研修所から発刊されている書籍を教科書にして、各種書類を読みながら民事訴訟法の理解を深めていきます。それとともに、民事訴訟法の基礎的な概念(請求、弁論主義、既判力など)も確実な形で身につけていくことができるように、簡単な小テストを複数回行います。

到達目標

 (1) 実務書類における各種の記載を民事訴訟法及び民事訴訟規則を基にして説明できるようにすること。
 (2) 民事訴訟法の基礎的な概念を文章で説明できるようにすること。

授業計画

 第1回 訴えの提起
 第2回 訴状の必要的記載事項 当事者と請求
 第3回 訴状の実質的記載事項 攻撃方法
 第4回 訴状の付属書類
 第5回 訴状審査
 第6回 訴訟要件
 第7回 弁論主義
 第8回 第1回口頭弁論期日
 第9回 相手方の主張の認否
 第10回 証明の対象
 第11回 証拠の申出、書証
 第12回 争点及び証拠の整理
 第13回 第2回口頭弁論期日
 第14回 判決の言渡し、判決の効力
 第15回 まとめ

成績評価の方法

平常成績で評価します。

成績評価の基準

到達目標に到達しているかを基準に評価します。

教科書

司法研修所監修『民事訴訟第一審手続の解説──事件記録に基づいて──』(法曹会)
法令集(『ポケット六法』(有斐閣)又は『デイリー六法』(三省堂)を推薦します)

備 考

授業に欠席する場合には、その理由を示してメイルで、事前又は事後に報告すること。欠席理由についての証明書等は、一切必要ない。


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Contact: <kurita@kansai-u.ac.jp>
Last Updated: 2016年4月24日