講義要項(2011年度・春学期+秋学期)
専門演習(民事訴訟法)1・2
関西大学法学部教授 栗田 隆
演習テーマ
民法と民事手続法の交錯
科目内容・講義概要
民法と民事手続法の交錯領域について勉強する。時効の中断、共有物の分割、債権譲渡、相殺、債権者代位など、手続法の知識が必要な財産法上の重要問題を取り上げる。共通の教材は、法令集と指定の教科書とWeb上の各種の資料である。
演習1では判例を読むことを中心にして基礎的な勉強をする。演習2の春学期では、民法の判例を思う存分にたくさん読む。秋学期の後半では、「自分の権利は自分で守ろう」をテーマに、法律実務文書の作成練習をする。スライドを用いたプレゼンテーションの技法も習得する。
Web上の教材へのアクセスを記載したページを下記に用意している。
- 「判例研究」 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/casebook/study/index.html
- 「判例検索問題」 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/casebook/study2/caseResearch.html
- 「法律実務文書の作成トレーニング」 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/legalDocument/study3/illustration.html
- 「立法資料調査問題」 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/statutes/study4/lawMaking.html
- 「事例トレース問題」 http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/casebook/study2/caseTrace.html
授業計画
専門演習1
- 4月・5月前半 教科書の債権総論の部分を読む。黒板に要点と図を書きながら教科書の内容を一人で説明できるように予習しておくこと。5月に図書館ツアーを実施する。
- 6月後半以降・秋学期 民事訴訟法判例百選をテキストにして、これに掲載されている判例を読む。1回に2件ほど読む予定である。黒板の前で、法令集だけを見て、事案と判旨を説明できるように予習しておくこと。
専門演習2
- 春学期は、民法に関する判例をたくさん読みます。
- 秋学期(11月末まで) 民事訴訟法判例百選(状況によっては、これに追加して民事執行法判例百選)をテキストにして、これに掲載されている判例を読む。1回に2件ほど読む予定である。黒板の前で、法令集だけを見て、事案と判旨を説明できるように予習しておくこと。
- 秋学期(12月以降)「法律実務文書の作成トレーニング」を行います。各グループで、テーマを選択して報告してください。例年、「配偶者暴力に関する保護命令申立書」が最初に取り上げられてきました。今回もこれが最初でよいでしょう。保護命令違反の行為に関する判例も検索して報告してください。
受講生への要望
インターネットを自宅で使用できる環境にあることが望ましいです。
教科書
専門演習1の受講生については、下記の書籍を教科書にします。
- 内田貴『民法3 債権総論・担保物権』(東大出版会)
- 民事訴訟法判例百選
専門演習2の受講生については、場合により、民事執行法判例百選を教科書を指定することがてある。
参考書
備考
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Contact: <kurita@kansai-u.ac.jp>
Last Updated: 2011年1月31日