講義要項(2011年度秋学期)

倒産法(2)−民事再生法

関西大学法学部教授 栗田 隆


科目内容・講義概要

倒産法(2)では、再建型手続の代表である民事再生手続を規律する民事再生法の基本的事項をスライドと口頭での説明を中心にして講義する。時間の都合により会社更生法については、簡単に言及するに留める。Webに自習用教材を掲載している(http://civilpro.law.kansai- u.ac.jp/kurita/ からたどることができる)。スライドの内容をプリントアウトしたものを教室で配布する。

講義計画

  1. 民事再生手続の概要/総則
  2. 再生手続の開始・保全管理人
  3. 再生手続が実体関係に及ぼす効果
  4. 再生手続の機関/債権者集会・債権者委員会
  5. 再生債権者の権利
  6. 再生債権者の届出・調査・確定
  7. 共益債権/一般優先債権/開始後債権
  8. 再生債務者の財産状況の調査/否認権/法人の役員等の責任の追及
  9. 担保権の消滅/再生計画
  10. 再生計画認可後の手続等
  11. 簡易再生/同意再生
  12. 個人再生(1)
  13. 個人再生(2)

ただし、倒産法(1)で講義しきれなかった破産法の一部を先に説明する。そのため、民事再生法についての説明が一部カットされることがある。

成績評価

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
出席状況をもって平常成績とする。定期試験の成績と平常成績との考慮比率は、7:3とする。

授業は、学生諸君の資質と教師自身の能力を考慮して目標を立て、定めた目標に学生諸君が到達できるように教師が努力すべきものである。学生諸君の成績が悪いとすれば、目標設定が適切であったか、目標に向けて教師が十分に努力したか、そもそも教師に能力があったのかが問われる。この講義において学生諸君が到達すべき目標は、講義テーマについて教材として公開されている練習問題に8割以上回答できることとする。教師の努力目標は、この講義が2年生配当の中核科目の一つであるので、授業に毎回出席した2年生の7割以上がこの目標に到達できるようにすることである。学生諸君の成績は、同時に、教師である私の成績でもある。

教科書

法律の条文が最も重要な資料である。授業に条文集を必ず持参すること。

参考書


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Last Updated: 2011年 1月 28日