倒産法(2)では、再建型手続の代表である民事再生手続を規律する民事再生法について、主要な条文を解説する形で講義する。時間の都合により会社更生法について簡単に言及するに留める。スライドと口頭での説明を中心にして講義し、教室で資料を配布することは原則としてしない。但し、「民事再生法講義ノート」を掲載したWebページを授業開始時までに用意する予定である(http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/ からたどること)。
授業は、学生諸君の資質と教師自身の能力を考慮して目標を立て、定めた目標に学生諸君が到達できるように教師が努力すべきものである。学生諸君の成績が悪いとすれば、教師の側にも責任がある。目標設定が適切であったか、目標に向けて教師が十分に努力したか、そもそも教師に能力があったのかが問われる。
この講義において学生諸君が到達すべき目標は、講義テーマについて教材として公開される予定の練習問題に8割以上回答できることとする。教師の努力目標は、この講義が2年生配当の中核科目の一つであるので、授業に毎回出席した2年生の7割以上がこの目標に到達できるようにすることである。
成績は、定期試験(筆記)をもって評価する。学生諸君の成績は、同時に、教師である私の成績でもある。
法律の条文が最も重要な資料である。授業に条文集を必ず持参すること。授業開始までに民事再生法を1回通読しておくこと。