講義要項・2001年度
民法基本判例特論(少人数)(2年生・秋学期)
関西大学法学部教授 栗田 隆
担保物権法について、指定の教科書を丁寧に読みつつ、重要な論点について最高裁の基本判例を読んで、判例の研究を行います。教科書は、その内容をよく理解した上で、要点を教科書を閉じて自分の言葉で説明できるようにします。
第1回目に、自己紹介をしていただき、その後、教科書を順に読んでいきます。第1回目から最新の六法と指定の教科書を必ず持参してください。
途中で、教科書に出てくる重要テーマについて、4人1組になって判例報告をしていただきます。1つのテーマについて、判例を5件ないし8件ほど集めて、判例の流れを報告してください。判例の紹介には、必ず図解を付してください。取り上げる判例は、教科書に掲載されているものを中心にします。ただ、私のサイトで判例が集められている論点については、その判例を中心にします。たとえば、「再築建物と法定地上権」という論点については、下記のURLを参照してください。小テストも行います。
http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/seminar/studySubject/statutorySuperficies.html
教科書は、1回の授業で、20ページほど進みます。8回で担保物権法の部分は読了となります。残り5回ほどを諸君の判例報告に随時あてます。
法曹(裁判官・検察官・弁護士)を目指す人のための授業です。特別演習室は使わずに、通常の少人数教室で諸君と教師とが向き合って勉強します。教科書を1日20ページ読み進みますので、教室で音読している余裕はありません。必ず予習してきてください。予習の段階では、重要と思われる箇所に適当なマークを付けてください。理解できない部分については、教科書に「?」を付けください。教室では、皆さんが予習して理解できなかったところを補足説明し、質疑応答により皆さんの理解を確認していくという形で授業を進めます。
授業に出て一緒に勉強し、学期末に行うテストで所定の成績を上げることが単位修得の要件です。