講義要項(1999年度1部)
破産法
関西大学法学部教授 栗田 隆
科目内容・講義概要
債務者が支払不能ないし債務超過の状態にある場合に、包括的な執行ないし清算手続として、破産手続が開始されます。破産手続を規律する破産法の基本的事項を講義します。教室で資料を配布することはしません。但し、「破産法学習ノート」を掲載したWebページを開きます(http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/
からたどってください)。
授業の参加者には、あらかじめ教科書を読んでおくことが要求されます。授業では、学生諸君との対話により破産制度を理解していただくことにします。教科書と条文集を持参してください。
講義計画
- 破産制度の目標と概要
- 破産手続開始要件(破産能力と破産原因)
- 破産宣告手続
- 破産宣告の効果と破産宣告前の処分
- 破産財団
- 取戻権
- 財団の管理・換価
- 破産管財人
- 債権者集会と監査委員
- 財団債権
- 破産者の法律行為の効力
- 未解決の法律関係
- 係属中の訴訟等
- 別除権
- 相殺権
- 否認権1
- 否認権2
- 破産債権1
- 破産債権2
- 破産債権の届け出・確定
- 破産配当
- 破産手続の終了
- 破産免責
- 復権
- 消費者破産
- 強制和議と和議法上の和議
- 倒産制度の概観
成績評価
学年末試験の成績をもって評価します。
教科書
参考書
- 一通りの知識を得たい人のための教科書
- 谷口安平・編『現代倒産法入門[第2版]』法律文化社(1999)
- 井上治典=佐上善和=佐藤彰一=中島弘雅・編『民事救済手続法』(法律文化社、1996年)
- 詳しく知りたい人のための体系書
- 霜島甲一『倒産法体系』勁草書房(K/327.36/シ)
- 伊藤眞『破産法(新版)』有斐閣(K/327.36/イ)
- 谷口安平『倒産処理法』筑摩書房(K/327.38/タ)
- コンメンタール
- 中野貞一郎=道下徹・編『基本法コンメンタール・破産法(第2版)』日本評論社(K/327.36/ハ)
- 斎藤秀夫ほか・編『注解破産法』青林書院(K/327.36/チ)
- 学習教材
- 『新倒産判例百選』有斐閣、別冊ジュリスト(K/327.36/シ)
- 『倒産判例百選』有斐閣、別冊ジュリスト(K/327.36/ト)
- 破産の実務について
- 篠原幾馬=道下徹ほか『破産事件の処理に関する実務上の諸問題』法曹界(K/327.36/ハ)
- 小島武司ほか・編著『事例 破産法解説−シナリオ&主要判例』新日本法規(K/327.36/ジ)
カッコ内は、関西大学総合図書館開架室開架室の請求記号です。
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Contact: <kurita@kansai-u.ac.jp>
Last Updated: 1999年 10月 17日