科目内容・講義概要

判決手続きに関する基礎知識を修得し、訴訟手続に関する諸問題を考察し論説にまとめることを目標に授業します。授業の成果は、2年目の終わりに提出する卒業研究にすべてが集約されます。この卒業研究がよければ、すべてよしとします。

卒業記念になるように、全員の論説と随筆を集めた報告集を作成し、卒業式の日に渡します。

合宿を2年間で3回ほど行います。いずれも1泊。必ず参加すること。

授業計画

ステップ1（3年前半）

教科書に沿って、基本事項を学習する。ゼミ生同志の親密性を高めるために、2人または3人で1つのグループを作り、次のことを守りながらグループで報告する。

• 報告の要旨を書いた紙を用意すること（法学部事務室で、参加者の人数分コピーすること。無料）
• 各自1つの判例の紹介を報告に含めること。その際に、次のことに注意すること。
  • 判例をコピーして、それを基に判例紹介をすること。
  • 判例のコピーを教室に持参すること。
  • 事実関係がわからないと判例のもつ意味が理解しにくいので、事実関係が簡略にしか書いてない判例ないし判例報道誌の利用は避けること。
  • 1つの判例をB4版の紙1枚程度に程度にまとめた紙を参加者全員に配布すること（コピーは法学部事務室で行う）。

5月頃にコンパを行う（授業のある日の6時過ぎに大学近くで行う）。

ステップ2（3年夏休み前後）

卒業研究の出発点となる次の作業を行う。

• 夏休み前に、各自卒業研究のおおよそのテーマを決める（いつでも変更できる）。
• 夏休み中にそのテーマに関係した判例を10件コピーし、バインダーに整理する。
• 夏休み後の最初の授業の時にそのバインダーを教師に見せる。

7月末または9月下旬に第1回合宿を行う（1泊）。各自の選定した研究テーマの素材となる判例を1件報告すること。

ステップ3（3年後期）

各自2つの判例を順番に報告する。1回の報告者の人数は、参加者の質疑応答等の発言量に左右される。議論が少なければ、1回に最大3名が報告することになる。

ステップ4（春休み）

春休みに卒業研究に関係する判例をさらに10件コピーし、バイダーに整理する。

3月上旬に第2回合宿を行い、全員が1ないし2件の判例を報告する。

ステップ5（4年前半）

就職活動のために忙しい時期であり、欠席が目立ち始めるが、ともあれ、判例の報告を3年後期と同様に続ける。欠席の場合には、その週の活動報告を電子メイルで提出すること（600字以上）。

ステップ6（4年夏休み）

卒業研究の論文の粗筋を書く。5000字以上書いて、中間報告として夏休み明けに提出する。

ステップ7（4年後期）

卒業研究の概要を各自が順次報告し、12月中旬に10000字程度にまとめて、法学部事務室に提出する。

10月頃に第3回合宿をおこなう（1泊）。